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なって、自治省、熊本県、波野村が一体となり、波野村の国道54号線沿いに、1万坪の神楽苑が、平成3年7月20日に完成した。
熊本県立劇場は設計段階から波野村と熊本県の要請に応えて参画した。
まず苑内に主要建築物として神楽が舞える神殿を抽象化した舞台を造り、見物席はこの地方特産の杉材を敷き詰めた。
波野村はソバの名産地であるので、観光客に村産品としてのソバを知ってもらうために、熊本県側の意向を汲んで、苑内にソバの製粉工場を一棟設けて、生産過程を見学出来るようにし、同時に食事として提供することにした。また、村内及び近隣町村で生産する品を陳列販売する場とともに一棟を和風に建築した。
さらに舞台横に神楽資料館を建て、岩戸神楽の由来のビデオを制作上映し、熊本県立劇場館長が収集した神楽面なども観賞可能なように陳列している。
毎年行われる神楽フェスティバルには、期間中毎日3万人の観光客がこの山また山の波野村を訪れるようになった。

波野村「神楽苑」の舞台と左の屋根は「資料館」
さらに、村産品の箱や袋には神楽面を印刷し、波野ブランドとすることによって、村民が生産から販売まで責任を持つようになり、從前の他の市町村の産品と、こみで売られていた頃とは全く違った意識改革も行われた。
さらに神楽苑と並行して、神楽を舞って村を過疎から再興することに尽力した中江の人々の労苦に報いるため、中江に鎮座する荻神社脇に、1,000人が観賞可能な大神楽殿も竣工した。
熊本県立劇場はこの設立にも初期の設計図作成段階から参画している。
現在、土曜日曜には定期公演が行われ、平日でも団体の一定数以上の申込みがあれば、数座を上演して、要望に応えている。
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